


お客様って、ちょっとしたことでものすごく喜んでくださるんだ、というのが、この仕事を通じて私が知った、嬉しいことの一つです。たとえば、角になるところに傷がつきにくいようにちょっとした部材をつけるなど、ほんの少し工夫しただけで、「大家さん、これいい。ホントいいよ!」と惜しみなく褒め言葉をくださるんです。そうすると元来お調子者の私は、もっと何かないかなって、工夫できるポイントを探して・・・。お客様の褒め上手のおかげで、成長させていただいているようなものです(笑)
だから、ああしたい、こうしたいとたくさん注文されても、少しも苦になりません。むしろ歓迎したいくらい。だって、いろいろ苦労した方が、あとで「あの時は苦労したよね」って、いつまでも覚えていられるじゃないですか。
私達もお客様と一緒に地域で暮らしていく立場。高野組は決して地元からいなくなりません。だから、絶対にお客様に後悔させるようなことはしたくない。それだけはスタッフみんなが、心に誓っていると思います。みんな口にはしないけどわかりますよ。同じものづくりが大好きな仲間なのですから!





私達の仕事では、お客様とかなり突っ込んだ密度の濃い話をしないと、感動していただけるような家をつくることができません。それだけにやり遂げた時にはものすごい達成感があって、それはちょっと他の仕事では味わえないような喜びです。涙をこぼすお客様もいらっしゃいますし、関係者全員に握手を求める方もおられます。そうしてもらった時は、震えが来るくらい、こちらも感動します。
そうした場面には必ず職人達もいます。そして、引渡し式の席上でひと言ずつお祝いや、苦労話などをすることになっているんです。最初は「自分は話すのは苦手だから」と、引っ込みがちだった職人達も、今では堂々と話せるようになってきました。起工式の時には、これからどんな作業を自分がするのか、説明もさせられますしね。人前で話す機会が多いんです、うちの職人は(笑)。
お客様お一人お一人の顔が、言葉が、私達の中に残っていくこの仕事は、責任も重いですが、やりがいのある仕事。大きな金額をかけたことを、決して後悔させないような建物をつくることが、お客様の信頼に対する一番の答えだと思っています。
